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ビジネス本っぽいタイトルでお送りしますが。

荒木飛呂彦の漫画術」は、荒木先生が培ったマンガの技術が満載です。
全漫画家が意識しているけど、なかなか技術のいる「1ページ目」についても手の内を明かしてくれています。 

なぜ「最初の1ページ」が重要なのか
編集者が原稿を袋からちょっと出しただけで、一ページもめくりもせずに、また袋に戻してしまう、ということでした。
投稿作品の一コマ目を見ただけで、「こいつ、ダメだ」と判断して呼んでくれない、ということはしょっちゅう。
ひどいようですが編集者からすれば、大量の持込原稿を見ているのですから、一ページ目だけで、「これは、こういう漫画だ」という見極めができるわけです。
それは読者も同じで、表紙を見て「いいや」と思ったら、もうその漫画を読んではくれません。

まさにこの部分につきるでしょう。どんなに時間をかけて、吐くほどプレッシャーを感じて執筆しても、読んでもらえなければ意味がない。最初の1ページで、読者の心を掴まなければいけないのです。


何を描くか
1.絵柄
荒木先生はまず、絵柄が魅力的であることを条件に挙げています。ここに丸写ししてしまうわけにもいかないのですが、とても多くの作品を読み、研究されていることがわかります。

荒木先生でさえも、最初の一ページ目の絵に細心の注意を払っているのです。私たちが意識しなくてどうするのですか!


2.読みたくなるタイトル

いやほんと耳の痛くなるような小見出しばかりですね…。タイトルが面白そうじゃなければ誰も興味を持ってくれません。

売れている漫画のタイトルをリストアップし、その中で、それだけでページをめくりたくなるのはどのようなタイトルか、そして自分ならどんなタイトルをつけるのか、アイデアを練ります。
タイトルの研究では、漫画に限らず、映画や小説のヒット作も参考になるでしょう。

最近は「息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。」(横山了一先生)や「勇者が死んだ!村人の俺が掘った落とし穴に勇者が落ちた結果。」(スバルイチ先生)など、ライトノベル的なタイトルの作品が増えました。クリエイターや編集者がいかに色々なものを参考にしているかがわかります。


3.いいセリフ

一ページにどんなセリフがくれば次のページも読みたくなるか、考えつくものを挙げてみましょう。
実際に様々な漫画の一ページ目から抜き出してみて、なぜそのセリフが「もっと読んでみよう」と思わせるのかを考えてみます。

真似するだけじゃなく、理由を考える。それによって「めくらせるセリフ」が生み出せるようになるのだと思います。

各作品の名言集を読んだりして、常に「いいセリフ」を勉強していくのも効果的です。荒木先生の方法であれば、「冒頭」に特化したテクニックが身につくでしょう。


最後に
「絵」「タイトル」「セリフ」。どれかがひっかかってくれれば、編集者も読者も次のページをめくってくれるはずです。

素晴らしい作品が溢れている時代ですから、どんどん読んで研究するのが良さそうです。ここまで考えているわけだし、荒木先生の作品を読むだけでも、超勉強になります。

私も、先人の工夫を学び、とてつもなく面白い「1ページ目」を作り上げたいものです。




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